映画はそれほど詳しいわけではない。見る頻度は人より少し多いぐらいかなと自分では思っている。なので素人の感想程度として捉えてほしい。
去年暇なとき、ふと思い立ってロッキーシリーズを1作目から順番に見ていくことにした。どれも面白かったが1作目から順を追って見ていくと、これは一人の人生を描いた物語だった。特にロッキーの物語を描いた作品としては最後となるロッキー・ザ・ファイナルはかなり良かった。特に自分やそれより上の人には共感できる部分も多いのではないかと思う。
この映画の主人公ロッキー・バルボアは学もなく教養もない。しかし熱く優しいハートの持ち主で気取らず傲らず、人に優しく親切だ。それ故そんな彼をよく知る街の人達も彼には優しく気さくに接している。
引退後質素に隠居生活を送っていた彼だが、大切な人との別れ、我が子との確執、そして自分の心の奥底でくすぶっているなにか。それらがひょんなことをきっかけに絡み合いやがてほどけていく。ざっくりとしたストーリーはこんな感じだ。”身体は老ても心だけは老いない”ことを見事証明してくた。
学や教養があるにこしたことはないが、それだけで頭でっかちな人間になるよりかは、彼のように熱く優しく誠実な人間のほうがかっこいい。
この映画ボクシングを題材としているが、男女問わず特にボクシングを知らなくても興味がなくても楽しめる映画だと思う。まだ見たことのない方には是非一度みてもらいたい。