モダン。直訳すると現代的とかそういう意味だが、建築でいうモダニズム建築は少し意味合いが違う。
これは建築様式の一つでゴシック建築とかバロック建築とかルネサンス建築などの様々な建築様式の一つとしてモダニズム建築がある。
モダン=現代的、近代的という意味だけあって現在最も新しい建築様式の一つだ。新しいとはいえその建築様式が確立されたのは100年以上も前で、メジャーな建築物は1950年前後が多い。家具やインテリアでよく耳にするミッドセンチュリーと時代はほぼ同じ頃だ。
これは当然でこの当時の著名な建築家が家具やインテリアもデザインしていることが多くその流れを汲んで大筋ではそのようになっている。
モダンな建物の歴史は簡単にまとめるとこのような感じで、本題のモダン建築とはなにかというと、上のパリのノートルダム大聖堂を見てもわかるようにフランク・ロイド・ライトの落水荘とは全く違う。
モダニズム建築は基本的には装飾を排し合理的であったり機能的、見た目には直線的で立方体に近いものが多い。無駄を省いているのでモダンな建物はそれ以前の建築様式より経済的でもあるだろう。
ただしそれを現在の日本の戸建て事情に当てはめると必ずしも合理的・機能的・経済的とは言えない部分もあるのでそこは注意が必要ではないかと思う。
それでも自分はほんの少し和のテイストを取り入れた、和モダンもどきのような建物が結構好きで実際そんな感じの建物の設計が多くなっている。
上のミースのバルセロナ・パビリオンは今から90年ほど前の建物だが、個人的には全く古さを感じない。優れたデザインはどんなものであれ不朽であると信じている。