一棟で別棟な二世帯住宅

これは随分まえに計画したボツ案件ですが、

なかなかおもしろいのでここで紹介したいと思います。

正面左側の黒と木製の壁の部分が2階建ての子世帯で、

正面右側の白い壁の部分が平屋の親世帯となっています。

正面真ん中の格子は大型の引き戸となっており、

広い中庭があります。その中庭を隔てて親世帯と子世帯が

向かい合っています。

建物の構造上は一棟ですが、機能的には全ての機能を分離した

別棟のような形式となっており、それぞれのプライバシーに

配慮した設計としています。

二世帯住宅の一番のメリットは一部分を共有させ、各々別棟として

建てるよりもコスト的に有利であるところだと思いますが、

どこまでを共有させるのかが一番のキーポイントとなります。

当然共有させる部分が多いほどコスト的には有利ですが、お互いの

世帯への気遣いも増して行くことでしょう。

私個人の考えですが、やはり玄関、風呂、トイレ、キッチンあたりは

それぞれにあったほうが良いのではないかと思います。

そのためには別棟に近い形をとる、もしくは階で区分するなどがよいの

ではないでしょうか。

当事務所兼住宅は階で区分された二世帯住宅という形式をとっています。

二世帯住宅をお考えの方も是非見学、もしくはご相談等頂ければと思います。

コメントを残す